稽古見学。

１２月６日（木）

声楽を学んでいる友人が、
オペラの公開稽古があるというので
仕事の帰り、表参道の某スタジオまで行ってきた。

それは、まさに稽古場の見学で、
畳１０帖ほどの狭い場所に、生徒と助演のプロが混ざって
立ち稽古をしている。
って、もちろん１０帖は大げさだが
せいぜい、５～６０帖だろうか…？（完全に感覚が分からない）
とにかく、それくらい近くで見たということが言いたい。

演目はモーツァルトの『コジ・ファン・トゥッテ』。
『コジ』は今、私が最も好きな演目のひとつなので、それも嬉しく。
因みに友人は、フィオルディリージという主役級の役だ。

それにしても、指導の先生のあの迫力・・。
叱っていても、冗談を言っても、何を言っても、バリトンの響き。
（バリトン歌手なんだから当たり前だけど）

そして、みんなの熱い歌と、演技・・・！！

普段、出来あがった舞台だけを見ていると、
ついそれまでの過程や苦労なんて　「ないもの」　と考えてしまって
「下手だ」とか「上手い」だとか、勝手なことばっかり言っていたけど、
あんなに厳しい世界だなんて・・
分かっていなかったわけではないけど、
分かっていなかったな、やっぱり・・・

ただひとつ困ったことがあって、
それは見ている途中、鼻炎の発作が起きてしまったこと。
まぁ要するに鼻水が垂れて止まらなかっただけのことだが、
あれが始まると、とにかくウルサイ。

ズズ～・・　　　　　　　　　　ズズズ～～…って。

狭い稽古場だし、私はひたすらハンカチを見方に、
音を立てずに、鼻にハンカチを押し当てて聴いた。

そして、あまりに先生の指揮や、熱い罵声やら何やらが飛び出していたら
つい私も真剣に聴き入ってしまって、
気が付いたら、私の鼻水が垂れっぱなし・・！
危なかった～

でももう、そのくらい、聴き入ってしまった。。　
かなり面白い、貴重な体験でした。

う～ん、また何かの折には是非　聴きたいなぁ・・